子供に自分から努力してもらうためにはどうすればよい?

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この記事を読むべき人

・子供の学習や教育に興味がある
・自主的に学習するような子供を育てたいと思っている
・発達心理学について知りたい

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今回は子供(特に児童)の学習についてです。

子供はどのような心理で自ら学習をしたり、学習方法を工夫したり吸うのでしょうか?

解説動画

発達心理学での学習動機の分類

発達心理学では、子供が自ら進んで学習をする理由には主に以下の二つが存在すると言われています。

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1.遂行目:仲間や親や教師から良く思われたいという願望
2.学習目標:学習内容それ自体への興味であったり、単純に自分の能力を高く伸ばしたいという理由

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この二つの目標は達成目標(目標志向性)と呼ばれ、学習などの達成場面で、個人が設定する目標のことです。

一つ目の遂行目標は、自分に自信がある場合は良いところを他人に見せようとして努力や学習をしますが、自分に自信がない場合はやる気を失って努力しようとしなくなったり、失敗したときの言い訳を作るために、わざと努力をしなかったりします。

しかし、二つ目の学習目標では、学習に失敗しても成功しても、自分自身に自信があってもなくても、どんどん努力をしようとします。

目標志向性と行動パターンのまとめ

目標志向性とその行動パターンをまとめてみると、以下のようになります。

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マスタリー志向とは、個人が自己の将来像と現状との落差を見すえ、積極的に学ぶようような志向のことです。

簡単に言えば、自ら進んで努力することです。

上記の表を見てもらえば分かると思いますが、遂行目標では無力感を感じてしまう可能性がありますが、学習目標では無力感を感じる可能性はありません。

学習性無力感とは?

必死に努力しても褒めてもらえない…
どれだけ努力しても失敗ばかりをしてしまう…

このような状況が続いてしまうと、自分で努力しても意味が無い、という風に思ってしまうことがあります。

このような学習によって獲得される無力感のことを「学習性無力感」と呼び、自分の能力や努力の意味を軽視してしまう考え方です。

遂行目標の場合は、この学習性無力感を感じてしまう可能性があるのです。

学習性無力感を避けるためには?

学習性無力感を避けるためには、子供に学習目標を立ててもらう必要があります。

しかし、単純に学習目標を立ててもらおうと思っても上手く行きません。

社会心理学者のヒギンズは、子供の学習や自己制御の発達過程について以下のように述べています。

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・児童期初期(小学校1~2年)には、子供は周りの大人(親や教師)が決める決まりや目標を教えられて、もしくは大人の行動を真似することによって、学習や社会的な行動を行う。

・児童期中記(小学校3~4年)には、子供は自ら目標やルールを設定して、それを満たすように努力するようになる。

・理想自己(こうありたい、と思う理想の自分のイメージ)と、現実自己(現実の自己のイメージ)の間の違いが大きい場合は、不安や脅威を感じるようになる。

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また、自分で学習を工夫することを「自己制御学習」と呼びます。

自己制御学習には以下の3つの要素が存在します。

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・メタ認知:自分がどこまで知っていて、何を知らないのかを把握すること

・動機付け

・行動

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メタ認知が形成されていくのは、早くても小学校3年生だと言われているので、学習目標を立てることができる子供の年齢は、「児童中期(小学校3~4年)」だと考えられます。

つまり学習性無力感を避けるためには以下のことをすればよいわけです。

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・児童初期には、大人は子供に正しい学習や努力の仕方を教えたり、見せたりする

・児童中期には、子供が正しい努力を出来ているかどうかを確認し、失敗したときや挫折しそうな時は、子供を暖かく支えてあげる

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大人が子供に教えてあげるべきこと

私は大人が子供に教えるべきことは、以下の通りだと考えます。

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・正しい努力をすれば必ず報われるということ

・失敗は恥ずかしいことではなく、失敗をすることでやっと成長できること

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このたった二つのことを子供に教えれば、きっと子供は大人になったとしても自尊心を低めることなく、常に自分の夢に向かって努力できるようになるはずです。

また、学習性無力感を避けるためには、エゴ・レジリエンスと呼ばれる、失敗を乗り越える力を身につける必要があります。そして、エゴ・レジリエンスを身につけるために必要なことは、失敗への意識の変化や失敗をユーモアに変える力です。

ぜひ皆さんも教育について考えてみて、自分が正しい教育を行っているかどうかを確認してみてください。

参考文献

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